ホットクックを買うべきか。わが家では、実際に買うまで半年も悩みました。
決して安くないホットクック。その価値を判断するために、「ホットクックでどれくらい家事がラクになるか」をお金に換算して、検討してみることに。
1年間、週3で使うだけで、元が取れる!
「ホットクック1回の使用」⇒「料理の時間を15分減らせる」と考えてみます。この場合、1回使うごとに
1,500円×(15分/60分)=375円
※家事労働は時給 約1,500円に相当すると言われていますので、それを元に計算しています。
の価値を生み出してくれます。このとき、仮に1年間、週3回のペースで使ったとすると、トータルで生み出せる価値は
375円×365回×(3日/7日)≒58,661円/年
となります。
一番大きいサイズ(2~6人用)のホットクックの相場は5万円前後なので、1年間使えば、購入額以上の価値を生み出してくれる、と考えることができます。
長く使い続けられそうか?を考える
上記のように、ホットクックで元を取るためには「週3で1年間≒計150回」は使わなければなりません。
調理家電を使わなくなる理由を調べると、そのほとんどが以下の7つに分類できました。
- 準備・後片づけが面倒
- 使用時の手間・ストレス
- 思っていたより、美味しく作れない
- 生活スタイル・食の好みが変わった
- 用途が限られていて、その家電の出番が少ない
- 消耗品の買い替えのコストや手間
- 一度に作れる量が少ない(または、必要以上に多く作る必要がある)
短いワードでまとめると、「手間」「おいしさ」「使用頻度」「購入後のコスト」「容量」の面で問題なければ、長く使い続けられそうです。
「手間」
- 手入れがラク(内鍋以外のパーツは食洗機○)
- 材料投入⇒スイッチON⇒基本ほったらかしでOK
- 本体の置き場所と電源を確保できれば、出しっぱなしにできる
「おいしさ」「使用頻度」
- 素材の味を生かしながら、幅広い料理をおいしく作れる
- 書籍やSNSでも、質の高いレシピが発信されている
「購入後のコスト」
- 消耗品(1年以内の買替えが必要なもの)は無し
- IHやガス火と比べても、光熱費は同じかそれ以下
「容量」
- 3種のサイズ展開から選べる(2~6人向け、2~4人向け、1~2人向け)
ということで、使わなくなりそうな要素は、特に見あたりません。
なお、注意点もあります。
- 置き場所について、買う前に検討しておく
- 調理時間自体は短くならない(⇒予約調理を活用)
まず、置き場所についてです。ホットクックは蒸気が出るため、できれば炊飯器と並べて「引き出せる棚」に置きたくなるはず。
わが家の「引き出せる棚」には空きが無かったので、一部をIKEAワゴン上に移動することで解決しました。
また、加熱にかかる時間についても理解が必要です。ホットクックは圧力鍋ではありません。よって、「加圧して加熱時間を短くする機能」はありません。
実際に使ってみて気づいたこと
ここでは、4か月使ってみての「気づき」を、マイナス面も含めて正直に書いていきます。
自炊が増えた
食材を切って、入れて、メニューを選ぶだけ。自炊のハードルが明らかに下がるので、「作るのが面倒だから外食・総菜に頼る」ことが減りました。
キッチンが汚れにくい
フタを閉じた状態で調理が進むので、玉ねぎやキャベツがぽろぽろ散乱することも無いですし、周りへの油ハネもありません。
ホットクックにも得意・不得意がある
ホットクックには、こんな性質があります。
- 食材は基本、加熱前にまとめて投入
- フタをしたまま加熱するので、「ガンガン炒める」というより、「蒸す」「煮る」「煮込む」ことになる
- 「とろ火~強めの中火」の範囲で加熱するイメージ
したがって、おのずと「不得意な料理」もでてきます。
不得意な料理
ホットクックでは、焼き目、香ばしさ、シャキシャキ感などを再現するのは難しいです。中華料理や焼きそばなどは、普通にフライパンで調理した方がおいしく作れると思います。
得意な料理
得意なのは、無水調理、煮る、煮込む、蒸す、発酵、低温調理などです。ホロホロ、とろとろ、自然な甘みと旨み、といったワードが似合います。
公式レシピは砂糖多め
ホットクックのレシピを探すときには、「COCORO HOME」というシャープ公式アプリを頼ることが多いです。ただ、調味料系をそのままの分量で作ると、砂糖・みりんを(わが家的には)大量投入することになり、めっちゃ甘いです。
2~6人用の大容量タイプを買いました
わが家は大人2人+幼児1人の世帯なのですが、「大は小を兼ねる」ということで一番大きな容量のものを買いました。
また、型は最新の2021年モデルにしました。2世代前の2019年モデルの方が値段は安かったのですが、「内鍋がただのステンレスか、フッ素コート加工か」という違いが決め手に。
他にも最新モデルの特徴としては、
- 食材のつぶし・卵の溶きほぐしに対応
- お菓子作りに便利な「泡立て」が可能に
- 横幅がコンパクトになった(2~6人用タイプだと-5cm!)
などがあり、さらに便利になっています。
素敵なホットクックライフを!
ホットクックが世に出たばかりの頃は、正直言うと「イロモノ家電」として見ていました。でも、今では電子レンジや炊飯器に並ぶような、無くてはならない存在になっています。