この記事では、
- 育休期間決定までの私の物語
- 育休を取って感じたメリット5つ
- 男性育休の心得3つ
を紹介しています。
- これから育休を取る男性
- 絶賛育休中の男性
私は30代で初めての育児&育休を経験してみて、率直にすごく良い経験になった、と感じています。妻からも「育休取ってくれて助かった!」とありがたいお言葉をもらえました。
執筆している現在、育休開始から約4か月が経ちました。記憶が鮮明なうちに、この期間で得た学びや反省点を書き留めておこうと思います。
ちなみに現在、私+妻(専業主婦)+息子の3人で借家暮らしです。妻の身内は近場に住んでいますが、義両親を含めて全員がフルタイムで働いています。よって、周囲からの手厚いサポートを受けられる、とは言い難い状況です。なお、今のところは子どもを保育園に入れることは考えていません。
育休期間をどうするか
育休期間をどうするのか、正解はありません。家庭や会社、同僚の状況をみながら、落としどころを探ることになるでしょう。
以下の3つの理由からです。
- 産前面談での会社の反応をみて
- 仕事の繁忙期を避けたかった
- スムーズな職場復帰を考えて
私の場合、最終的に半年に落ち着きました。
妻が安定期に入ると、会社と面談をする機会がありました。勤務先の工場では、男性育休取得の前例は1件だけ。本社からは「育休取得率あげろ」圧が高まっていました。初めは(思い切って3か月くらいかなあ…)と考えていましたが、部長からは「3か月でいいの?もっと取ったら??」と意外な反応。
これを受け、妻と相談し直すことに。「なんなら1年取ってみる!?」とも話しましたが、現実的には仕事の繁忙期との兼ね合いも考慮しないといけません。職場の仕事量が落ち着くのは4~6月、8~10月あたりです。同僚の負担を考えると、この期間内で取得するのが妥協点かな、と判断しました。
また、別の視点として、育休期間が長いほど、仕事に必要な体力・気力が衰える恐怖もありました。半年程度であれば復帰後の諸々のしんどさが軽減されるのでは、と考えました。
私の場合、スムーズに半年もの育休が取れたのは、運も味方したと思います。「男性も育休をどんどん取りましょう」という時代の流れに乗れたこと。仕事で重要なポジションについていなかった事(悲しいことに)。いい上司と同僚に恵まれたのも大きかったです。
育休を取って感じた5つのメリット
1. 子どもの成長を夫婦で見守れることは、この上ない幸せである
朝気づいたら勝手に寝返りをしていた瞬間や、初めてお座りができた瞬間。初めて食べた離乳食。これらを夫婦でリアルタイムに共有できたことで、喜びが倍増した気がします。
2. 「自分以外の大人」の存在は大きい
幼い我が子と一緒に家にいると、常に緊張感があります。トイレに行くときも、子どもが寝ている間も、ずっとです。そんな中「自分以外の大人が家にいる状況」は、心の負担をずいぶん軽くしてくれました。
3. 夜間の世話を分担できるメリットは大きい
二人で育児に専念できる場合、夫婦で睡眠の時間帯をずらすことも容易です。夜間の世話を分担しつつ、お互いがまとまった睡眠を取ることができます。我が家の場合、妻は朝に弱いので深夜担当、私はその逆で朝担当と決めて、お互いの負担を抑えることができました。
4. 家事を効率化する、良い機会になる
私の育休期間が終わると、平日の日中は妻のワンオペ育児になります。私も、妻が用事で家にいない時にワンオペを経験しましたが、「育児と家事の並行」は大変でした。育児はイレギュラーが頻発するため、作業効率も悪くなります。
育休終了後を見据えて、ひとつは時短家電を増やしました。もともと食洗機&乾燥機能付きの洗濯機はありましたが、初めてルンバも導入することに。買ってよかったな、と思います。
ふたつめは、「やめる」ということ。例えば、一部の洗濯物は畳むのを止めて、かごにポイポイ放るシステムにしました。食器も極力「食洗機対応」のものを選び、手洗いの洗い物を止めることにしました。
5. 学び直し(=リスキリング)の良い機会になる
子どもがある程度まとまった睡眠を取れるようになり、ひとり遊びも上手になってくると、少し手もかからなくなってきます。夫婦で効率よく家事育児をこなす事で、それなりの自由時間を確保できています。この貴重な時間を使って、仕事に関わる知識の習得と、本ブログの執筆に充てています。
反省点
ここからは、育児全般での反省点を書いていきます。
出産直後についての知識は、事前に調べておけば良かった
恥ずかしながら、夫婦とも「初乳の大切さ」「出産後に頻回授乳を頑張ると、その後の母乳量が増える傾向があること」を知ったのは、退院後しばらく経ってからでした。
出産時、妻と同時期に入院していた妊婦さんのコロナ感染が発覚。隔離対応やらで人手を取られ、妻を含む非感染者にかまう余裕は無かったそうです。我々は産院から手厚いケア、レクチャーを受けられる前提でいたため、事前に充分な知識を仕入れずに産後を過ごすことに。入院中、妻はミルクを中心に与えていたそうです。
初乳を存分にはあげられなかったこと、頻回授乳を始めたタイミングが遅かったことを妻は悔やんでいました。後悔しないためにも、事前に「産後」に関しても調べていれば良かったです。
ベビーサークルを早く買えば良かった
寝返りや寝返り返りは、あまり前触れもなく出来るようになりました。唐突に寝返り返りし始めた我が子を見て、慌ててベビーサークルやベビーゲートについて調べることに。結局はCarazのベビーサークルにしたのですが、届くまで2週間以上かかりました。この間、子どもは基本的に”こあがり”の和室スペースで過ごさせていたので、フローリングに落下しないように対処するのが大変でした。
パートナーを気遣い、素敵な育休にしてください
退院時に妻子と初めて面会した私は、大きな喜びを感じるとともに、急激に「父親になったのだ」というリアルが、肩に重くのしかかったような感覚になり、予想外に戸惑ったのを覚えています。
新しい命に対しての戸惑いはあると思いますが、連れ添ったパートナーの事は理解できているはず(ですよね?)。まずは産後ヘトヘトになっているパートナーを労い、感謝し、体調を気遣ってあげてください。
偉そうに書いてきましたが、まだまだ父親歴1年にも満たないぺーぺーです。
最後に、男性育休の心得を3つほど。
- 母親の産後の体と心の変化を知れ
- 育休は「育児業への専念」のために取得すること(ただの長期休暇にしない!)
- 育児の「良いとこ取り」に注意(育児の面倒な部分から逃げない!)
私も、これらを肝に銘じながら、残り2か月の育休を楽しみたいと思います。
この記事の参考にさせていただいたもの:
- WORK CAMP SITE -【社労士監修】育児休業給付金は手取り賃金の約90%~もらえる期間と計算方法について解説~ 2023.9.3取得
- YouTubeチャンネル 助産師HISAKOのなんでも相談室